ブラジルの最初の住民
南アメリカにあるブラジル連邦共和国。様々な人種が同じ国に住み、その数は百数十にも及びます。ブラジルと聞くととても遠いイメージですが、最初に住んでいたのはアジアから海を渡って来た狩人とされています。
こう聞くと行ったことのない場所も親近感が湧いてきますね。(とは言ってもそのアジアもかなり広いですが…)ブラジルには日本人町があったり、日本人学校があったりと両国の関りは思いの外深いです。
ブラジルは木の名前からつけられた
ブラジルという国名は、ブラジルボクというマメ科の常緑高木から採られました。ブラジルボクは赤の染料として使われていました。
ポルトガル人がその地にやって来ると、ヨーロッパで染料に使われていたブラジルスオウに似ている木を見つけました。ブラジルボクも同様に染料として使われていたこともあり、その名前がつきました。
ところで、国名の由来となったブラジルボクからとれる赤で染めた服を着てみたいですか?褪せやすいことと、決して滑らかとは言えないごわごわなものでも気にしないというのなら探してみてもいいかもしれません。
どんなに高価な服でも台無しにしてしまうブラジルボクから生まれる赤。それでも昔の人は赤という色を大切にしていたのです。
今では着心地の良く、色にバリエーションのある服を手に入れることや作ることはできますが、ごわごわした服を着てまで赤にこだわるという人はなかなかいないでしょう。ましてや敏感肌なら尚更…。
インドではスオウをブラジルと言っているそうです。南アメリカ大陸にあるブラジルを思い浮かべても、その名前の元になった場所が別にあるって変な感じ。
ブラジルボクはその硬さを活かして、今でも楽器のヴァイオリン属の弓に使用されています。