チョコレートと船
ブルボンといえばルマンドだと言う人は少なくないでしょう。サクサクのクレープクッキーと、外のコーティングされたチョコレートの絶妙なバランスはもはや芸術の一品(?)。
しかし、あれも外せないという人もいるのでは?船のデザインが印象的な「アルフォート」シリーズ。
スーパーマーケットやコンビニで、お菓子コーナーに居続ける王道のお菓子なわけですが、ふと思いました。
何でチョコレートに「船」?
確かに船は海を航海する為に外せません。まさか泳ぐわけにはいきませんよね。飛行機が無かった時代も、人々は船を造り海へ出た。海外で使われている物や知識を伝える人を運んできたのも船。そう考えると、歴史を感じます。
…でも分からんものは分からん。
そう思って調べてみました。
船があってこそのアルフォート
アルフォートは1994年から販売されているチョコレートお菓子。
「アルフォート」は株式会社ブルボンが考えた造語。商品名を考える際、「冒険・夢・ロマン」をイメージしたという経緯があるようです。
ビスケットの上にチョコレートが乗っているだけでは、「これはアルフォートだ」と言う条件は満たされません。あの印象的な帆船があってこそのアルフォート。手作りは…難しそうですね。
チョコレートと全粒粉入りビスケットの組み合わせが素晴らしいチョコレート菓子・アルフォート。そこには、味同様に製造側の熱意と想いが込められていました。
全粒粉とは
いつからか、全粒粉を使用したパンやクッキーがお店でよく出回るようになりました。
ところで、この全粒粉(ぜんりゅうこ・ぜんりゅうふん)とは何ぞやというと…。
小麦粉と全粒粉の違いを大まかに言うと、小麦の全部を使うか使わないか、にあります。
詳しく説明すると、表皮と胚芽を取り除き粉にしたものが小麦粉。殻ごと粉にしたものが全粒粉。
全粒粉を使ったパンは、香ばしく歯ごたえのあるものになります。
また、グルテンが少ないことでも知られています。グルテンが少ないと、パンやクッキーを作る際に生地がまとまりにくく、焼くと固めになります。
そのため、小麦粉と併せることがほとんどです。殻が入っていることから全体に茶色味が出るため、見た目でも判別しやすいです。
ブルボンのアルフォートも、材料に小麦粉と全粒粉が入っています。ザクザククッキーは全粒粉によるものだったんですね。
嬉しいことに、全粒粉はビタミンB1が豊富で、100グラムあたりのカロリーも薄力粉と比べるとやや低いです。
ミネラルも含む栄養豊富な全粒粉は、貧血を予防しデトックス効果があるに加えて、抗がん作用や老化防止にも期待できる素晴らしいものです。
まとめ
ブルボンの「アルフォート」は「冒険・夢・ロマン」をイメージした造語。しかもアルフォートは、栄養豊富な全粒粉が使用されている、食べておいしい体も嬉しいの一石二鳥の商品。
また、アレンジレシピも多数あります。
アルフォートとマシュマロをトースターで焼くスモア(チョコレートと焼きマシュマロをグラハムクラッカーで挟む、アメリカやカナダの伝統的なデザート)や、二個のアルフォートの間にチーズをサンドしたもの、生クリームとフルーツを盛ったミニタルトなど…。凝ったものではブラウニーなんかもあります。
ブルボンのサイトに沢山レシピが載っているので、気になる方はぜひそちらへ。
食べ方にも夢がありますね。