学校のテストと違い、専門の分野の問題がぎゅっと詰まった検定。学校の先生は、ここテスト出すよーと言ったり、勉強が必要なポイントをまとめたプリントを渡たりと、よりテストの点が上がるようにサポートしてくれます。
自分のところにはそんな先生いないって?まぁまぁ、それはここでは置いておいて…
日々学んだことを理解できているかの確認をするためにもテストは欠かせませんが、漢字検定は実質どのような問題が出るのかわからなくてどう勉強したらいいか困ってしまいます。10万字以上あるのですから。
でもこの数字を聞いて途方に暮れないで。確実に検定合格に近づく方法をお伝えします。
まずは問題集選びから。
勉強法についてはこちら 漢字検定の勉強法
漢字を使っている人数は、ABCのラテン文字を使う人数の次に多いです。文字の数では一番。全ての漢字を使っている人っているのでしょうか…。
普段使われない漢字があるなんて、そこにあるのに誰にも触れられていない隠された財宝みたいですね。
問題集と二人三脚
勉強しようと机に向かっても検定対策はできません。問題集が必要です。
それにはまず、受けたい級とあなた自身の歩調がどれだけ合っているかの確認がいります。検定を申し込む際に、漢字検定の公式サイトで10問の腕試しをして合っていると思う級の願書を出した方もいるかもしれませんが、検定は10問では終わらないのでより勉強をした方が合格に近づけます。
例えば、4級を受けるとします。4級は小学校で習った漢字全てとプラスで常用漢字300字が範囲です。4級を受ける目安は中学校在学程度ですが、難しいと感じるのは人ぞれぞれです。わからない問題が多い、解くのに時間がかかるのか、またはある程度出てくる漢字は理解していて解ける問題が多いかで買う問題集は違ってきます。
学校の先生は生徒たちが持っている教科書をもとに授業を進めていきます。
でも教科書とは全く別の、学者が知っているようなことを教えられてもついていけませんよね。きっとその教室は、口をあんぐりと開けたまま話を聞いているか、夢の中へ旅立つ人が続出します。
教科書と同じように、問題集は勉強をする軸になるので、より自分にあった問題集で対策した方が時間は有効に使えます。ここ大事。
その為に、書店へ足を運んで問題集を実際に見てみましょう。この少しの手間が、今後の勉強をする時間と検定料を無駄にしないで済むことに繋がります。
靴選びだって、家でくつろぎながらインターネットで注文して、実際履いてみたら靴擦れだったり形が合わなかったりしたらがっかりですよね。それでもあなたは足や体に負担がかかることを覚悟してその靴を履き続けますか?百聞は一見に如かず、ということです。
問題集について
書店には沢山の問題集が並んでいます。
まず目につくのが見覚えのある黄色を身にまとった問題集かと思います。もはや筆者はその色を探して漢検の問題集が置いてあるコーナーにたどり着いていました。それくらい目立ちます。
さて、その黄色の問題集は日本漢字能力検定協会が発行しているもので、種類も豊富です。
・漢字学ステップ
漢字の教科書のようなもので、とても丁寧な問題集です。問題と漢字の読み方や使用例、書き順まで明記されいているため、一字ずつ勉強しながら漢字を身に着けていくことができます。見開きで問題とそこに出てくる漢字が表でまとめられていて、すぐに確認することができます。
・過去問題集
実際に過去に出題された検定問題なので、予行演習感覚で問題に挑めます。時間内に最後まで解く練習にもなって良いと思います。答え合わせをする時、問題の分野ごとに合格平均点が書かれているため、それを目安に点が足りないところを勉強して全体のパワーアップを図ることもできます。自分が苦手な分野がわかりやすいです。
・ハンディ漢字学習
ちょっとした時間を勉強に役立てたいという方にはピッタリの学習書。携帯に便利なサイズとなっています。赤いチェックシートでさらに効率よく勉強できます。2WAY(学習⇔確認)方式でドリルとしても参考書としても使えます。
読み物もあります。自分の生き方を省みるようにな編集になっていて、四字熟語の意味と使い方も明記されているとのことです。小学校向けから高校生向けまで幅広く、高校生向けは近代や現代の名作を楽しめます。
残念ながら筆者はまだ見かけたことがないのですが、もっと大きな書店に行けばあるのかな…。一体どんな編集なんでしょう。気になりますね。
漢字辞典や四字熟語辞典も出しているので、これから漢字の勉強を深くしたいという方は買っておいて損は無いと思います。
上記の学習書以外にも、日本漢字能力検定協会が発行している問題集などがあるので近くの書店でチェックしてみましょう。
筆者がオススメする問題集
受験する級によって検定対策に用いた学習書は違いますが、何度もお世話になった問題集シリーズがあります。
・高橋書店が発行している、漢字検定○級[頻出度順]問題集。
過去に出て来た問題を徹底分析して、頻出度がABCのランクごとに分けられています。問題の下の列に答えが書かれていて、さくさくと問題を解けます。赤いシートもついているので、筆記用具がなくても解けます。文字も大きく、ページのつくりもシンプルで見やすくなっていて、集中しやすいなと思いました。
・もう一つは、成美堂出版の本試験型漢字検定〇級試験問題集。
書き込みできて、検定と同じ形式で模擬試験を解けます。採点時に点数を分野ごとに書き込めるので、得意不得意分野が分かりやすいです。模擬試験のため、時間制限もあります。本番に強くなるにはもってこいですね。
最後に
ものすごく正直に言うと、日本漢字能力検定協会が発行している過去問題集だけでは、合格はできましたが当日危うかったです。
日本漢字能力検定協会が発行している問題集で勉強した級もあれば、別の出版社の問題集で勉強して当日挑んだ級もあります。級が上がるとより難しくなるので、自然と一つの級に対して取り組む問学習書の数は増えました。
自分に合った問題集を見つけて、検定に向けてコツコツと取り組みましょう。きっとそのコツコツは、漢字以外の違うことにも役立つでしょう。