勉強関連

読書感想文②~国語はゴールがない~

 

「読書感想文書いてきてねー」

聞いた時、いざやろうかと思った時、頭の中が迷路になっていたのは私だけ…じゃないと思いたいです。

書いた作文が市の文集に載ったりしたこともあるのに、読書感想文だけは苦手で。

ところがある時、学年ごとに一人ずつ選ばれる優秀賞を貰えたんです。

ここではどのようにして読書感想文を書くか、私なりの方法で紹介します。

本を読んでみよう

 

ただ紙をめくって読むだけでは読書感想文は書けません。読み終わった後のひと手間を省くために、近くにメモをとるためのノートか紙などを用意しておきます。

 

読んでいる時にピンときたらその部分の文を書きだすか、ページ数をメモしておきます。

ピンとくるというのは、自分と似ているところがあるなとか、登場人物に対して共感したりそれは違うんじゃないかと思ったりすることです。また、印象に残るフレーズでも良いです。

後は、ここはどういうことなんだろうと思った点や、登場人物がそれまで読んでいて、持っていたイメージと違った言動を見せた時に自分が「おっ」と思った点など…。

書き出してみると意外と多くの感じることがあります。

第二の山場、題名

 

読み終えたら、やれやれと本を置いて布団にもぐっておやすみなさい…。

そうしたい気持ちも分かりますが、なるべく早くに書いた方が良いです。読んでから何日もしてから書こうかなとなると、読み終えた時に残った気持ち、いわゆる感想が薄れて行ってしまいます。

数日に分けて読み進めたら、最後はそのまま読書感想文を書くこともできると思います。

読み終わって、筆記用具を握って、本の表紙を見ながら原稿用紙に題名を書く。

それもいいのですが、なんの変哲もない文になってしまいます。ここになんの変哲のない棒がありますと言うマジシャンが、一瞬で先端に花を咲かせるように、一行目に書いた文字が躍り出してそれを読む人を楽しませてくれたらいいのですが、そうはいきません。

 

ちょっと想像してみて。何枚もの読書感想文を貰った人が延々と用紙に目を通して、どれも題名が○○を読んで、○○を読んで…。たまに○○を読んで思ったことなんてあっても、飽きてしまいます。同じ味のものを食べ続けるようなものです。

だからといって、読む人のためになんの変哲もない題名は避けなければいけない、というわけではないのですが、そう思った方が○○を読んで以外の題名を考える力も出てくると思うのです。

中には本のタイトルが長すぎて書くのが大変だということもあります。そのことも踏まえて少し違った題名をつけることにチャレンジしてみるのもいいかもしれません。

一番何が印象に残ったのかをもとに考える。

  例:○○の出来事を乗り越えたということ

  物語にも何かしら出来事が起こっているので、それをヒントにする

登場人物の名前を出す。

  例:○○の生き方

    ○○に尊敬するところ

など…。ただし、こだわりセンスを磨かせた題名をつけて本文からずれてしまわないようにすることや、題名と本文の方向が合っていないとちぐはぐな原稿用紙になってしまわないように注意することが必要です。

あと一行目には本の題名を書いてくださいという指定がある場合は、無視してもらって構わないです。

正体は解説者?

 

題名が決まったら自分の名前を書き忘れずに、本文へ。

私が○○を読んで思ったこと。シンプルで素敵ですが、ここでも本文の最初にスパイスを加える方法をいくつか書きます。

私が○○を読んで共感(または驚いたこと、印象に残ったことなど)したことは〇か所あります。

    はじめに個数を書いておくと、中身を組み立てやすい。

一番心に残っているフレーズを書く。

    まずはそのことについて思ったことや考えさせられたことを書く。

断言する

    ○○(本の題名)を読むと心が温まる。

    主人公の考え方が好きだ。

など。それらに基づいて、登場人物はどのような性格なのか、過去をもつのかなどを簡単に説明します。全てを書き写していると、読書感想文の意味がないのでこれは大事だなという部分を一つ二つ書き出します。

こんなことがあって、そこからこんな風に感じて考えて、自分ならこうするだろう。

この流れを繰り返すと読書感想文は出来上がっていきます。

たまに書いた文を読み返しながら、何があったかを多く書いて、解説者のようになっていないか確認することも大切です。

感想文を読む人は出来事そのものではなく、そこからどのように考えや心が動いたかを知りたいのです。

最後に、その本を通して得たものや挑戦しようと思ったことなどを書けたらgoodです。

最後に

 

国語の世界にはゴールというものがありません。その言葉や文から感じることや考えることは人それぞれです。

言葉がある限り、言い争いも存在します。けれど、豊かな心も貰えます。

文字や言葉は、もう一つの私たちの世界です。大切にしたいものですね。

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